はっきり言って、パガニーニはお財布に力を入れていません。
お財布が好きな国民性の日本には、お札に対して信仰のような、風習のような儀式があります。
レジでのお札の受け渡しには、お互い礼をしながら大切に扱わなければいけない儀式があります。
アメリカのようにジーンズのポケットにクチャクチャに入れるなんて論外。
次に回っていくものであるから、失礼のないようにシワすら許さない状況で大切にお財布にしまいます。
カナダの友人は、私に滑稽だと笑いましたが、なぜ日本人はお金持ちになったのかは、
ここに理由がある。
お米の1粒まで大切に食べるのは、お百姓さんが精魂込めて作ったのだから、
無駄にしてはいけないというスピリッツであり、バチが当たるとよく言ったものです。
お金だって「1円を笑う者は、1円に泣く。」という。
どこかの国の学者は落ちている1セントを拾う労力は1セント以上だから、拾うのは無駄だと言った者すらいるそうです。
日本ではお金が出ていかないように頭を下にして入れてみたり。昔なら蛇の皮を一緒に入れたり…
日本人には世界に自慢したいぐらいのこだわりがあります。
これは特別なんです。
そして、お財布には皆さん、すごくこだわりがあり、非常に売りづらいのです。
大きさ、開け方、ファスナーがいいとか、二つ折りがいいとか、長財布がいいとか…
平均的というものが存在しない。
これをイタリア人に理解しろと言っても無理です。
ヨーロッパのブランドのお財布の8割は日本人が買っているのではないでしょうか。
20年ぐらい前は、円が入らないお財布も多くありましたが、今はどんなお財布でも円が入ります。
ユーロを標準にすれば、もっと小さいお財布でいいはずですが…
円が入らないものは、売れません。それは、2割以下のお客さんしか相手にできないから。
今回、1年以上を費やし、パガニーニの日本マーケット担当として、
縫製工場から探しました。パガニーニは生地の会社で、縫製工場は外注しています。
(世界のブランドの大半がすべてを外注しています。)
毎日、使うから耐久性に重点をおく。
使い勝手を重視する。
マルゲリータのデザインに忠実である。
そして、やっとできたお財布が9月に発売するお財布です。
私的には頑張りました。
パガニーニには約束があります。それは、パガニーニのジャカード織を駆使する。
それだけでも結構大変なんです。
BRITTのモデルのお財布の革は、バッグの革と同一ではありません。
パテントは、パテント同士でくっ付いて表面を傷めたり、他の革に張り付いたり、引っかかったり…
耐久性を考えたりしていると、バッグのように完璧は革を選べなかったりします。
妥協ではなく納得して製作しています。
バッグはバッグ、お財布はお財布として見ていただきたい。
たぶん、新作のお財布にはいろいろとご意見をいただくと思いますが、
頑張りました。
そんなことばかりやっているので、オンラインショップが手薄になるのは当然ですね。
ギリギリにページ作ります。
まだ、日本に到着してないので… いつものことですね。
wrote by Yasunori Tanabe





















